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14.世界観、信仰など

「世界観」や「信仰」を生活の他の側面から完全に切り離して論じることはできません。ですが、反対にアイヌ文化の個別のテーマ(衣・食など)については一般に知られつつあります。ここではその背景となる世界観を知る助けとなる文献を紹介します。

 

藤村久和 『アイヌ 神々と生きる人々』 (小学館ライブラリー) 小学館 1995年。入手可。税込定価830円。図書館には1985年刊の単行本で所蔵されているかもしれませんが、現在は文庫版があります。北海道でのフィールドワークを長年続けた著者が、伝統文化における「人の一生」を追って解説したもの。今後このような本が出版されるのは困難でしょう。

萱野茂 『アイヌ歳時記 二風谷のくらしと心』 (平凡社新書) 平凡社 2000年。入手可。税込定価735円。故郷での暮らしにおける伝統文化に光をあてたエッセイ。自身がアイヌ民族出身である萱野茂の世界観が随所に表れる良書。

山田孝子 『アイヌの世界観』 (講談社選書メチエ) 講談社 1994年。入手可。税込定価1890円。知里真志保の枠組みから逃れられていませんが、それだけにわかりやすい内容となっています。著者はアイヌ語・アイヌ文化の専門家ではありませんが、よくまとめられています(ちょっと注意が必要です)。

Munro, Neil Gordon. Ainu: Creed and Cult Ed by Seligman, B.Z., Columbia University Press, 1962 (Replinted in 1996). 小松哲郎による日本語訳『アイヌの信仰とその儀式』(国書刊行会2002年)がありますが、こちらも高価(定価4200円)です。英語がどうしても苦手という方はどうぞ。

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