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7.日本語文献/一般書

E・A・クレイノヴィチ 『サハリン・アムール民族誌 -ニヴフ族の生活と世界観』 枡本哲 訳 法政大学出版局 1993年 定価6510円 入手可

 一般書としては少々高価ですが、ニヴフ文化に関する最重要の基本文献です。さらに日本語で読める文献としても、事実上これしかありません。原文はロシア語で、英語訳は確か出ていないはずです。ページ数の関係からかニヴフ語もロシア語もカタカナ表記(原文のキリル文字表記は省略)されておりかえって読みにくい部分もありますが、何よりも全訳なのはうれしい。この手の本は抄訳になってしまうことが多いですから。原書は1973年に刊行されたものですが、内容は1920年代の初期の調査時の様子を日記形式でつづったものです。著者のクレイノヴィチはロシア人民族学者ですが、ニヴフ語を自由に使いこなせた人です。ニヴフ語の学校教科書の作成にもあたりました。何より、ニヴフ人の間で非常に評価の高い本です。

 

佐々木史郎 『北方から来た交易民 -絹と毛皮とサンタン人-』 NHK出版 1996年 定価1121円

 最新の研究成果をもとにした「サンタン貿易」をめぐるニヴフ民族の近世史です。価格も手頃です。残念なことに品切れらしく、古書として入手するしかないかもしれません。著者はアムール地方の諸民族の民族学・近世史に関する専門家です。シュレンクの記述をもとにした経済システムの分析など、非常に興味深い本です。サンタン貿易に興味があるなら必読書といえます。

 

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